奥行距離の測り方の実務

2021年9月9日
阿部 博行

阿部 博行

税理士・不動産鑑定士・行政書士・FP1級技能士・応用情報技術者

不動産オーナーに特化した資産税のスペシャリストです。大手不動産鑑定士事務所と大手資産税税理士事務所において約15年の経験を有する私が最初から最後までしっかりとご対応させて頂きます。

奥行距離の測り方の実務

ここでは、相続税の土地評価における奥行距離の測り方を説明しています。

奥行距離は、奥行価格補正や間口狭小補正、奥行長大補正などに使用しますが、相続税の土地評価における奥行距離は一般的な奥行距離とは考え方やや異なるため注意が必要です。

相続タックス総合事務所(200)

相続タックス総合事務所は、不動産オーナー様に特化した税理士・不動産鑑定士・行政書士事務所・不動産販売の総合事務所です。

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1.奥行距離

奥行距離
奥行距離

奥行距離とは、土地の道路に接する部分からその土地の道路から最も遠い部分までの距離をいいます。

相続税の土地評価では、奥行距離を奥行価格補正間口狭小補正・奥行長大補正などに使用しますが、この際使用する奥行距離は「計算上の奥行距離」を使用することとなっています。

2.計算上の奥行距離

相続税の土地評価における奥行距離
相続税の土地評価における奥行距離

計算上の奥行距離とは、次の①・②のうち、いずれか小さいほうの距離をいいます。

  1. 想定整形地の奥行距離
  2. 評価対象地の地積 ÷ 間口距離

3.計算上の奥行距離の計算例

計算上の奥行距離の計算例
計算上の奥行距離の計算例
  1. 想定整形地の奥行距離
    17m
  2. 評価対象地の地積 ÷ 間口距離
    140㎡÷4m=35m
  3. ①<②より 17m

相続タックス総合事務所の代表は、大手資産税税理士事務所と大手不動産鑑定会社の両方で、計15年の経験を積んだ、この業界でも珍しい税務と鑑定評価の両方の実務経験がある税理士・不動産鑑定士です。

売却不動産の取得費が不明な場合、不動産の収益力の向上・改善、節税対策、事業承継対策、遺留分対策など、不動産に関する様々なアドバイスをすることができます。